「コーヒー豆」というと、さまざまな種類があり、自分はどれが好きなのか分からない!といった方も多いのではないでしょうか?

今や専門店を訪れなくても、気軽にスーパーで購入できるコーヒー豆。

そこで今回は、自分好みのコーヒーに出会うヒントを品種ごとにまとめてみました。

コーヒー豆の品種?

コーヒーにはさまざまな種類がある印象を受けますが、コーヒー豆の品種自体は、三大原種と言われる3種類が大部分を占めています。

しかも、日本へ入ってくるコーヒー豆は、主に2種類しかないのです。

自分好みのコーヒーを探す際に、豆の品種を気にすることは少ないかもしれませんが、まずは知識として、コーヒー豆の品種について見ていきましょう!

アラビカ種

まずは、日本に入ってくるコーヒー豆の6割を占めるアラビカ種。

アラビカ種はアフリカのエチオピアが原産であり、標高900m以上の高地で栽培されています。比較的強めの酸味が特徴であり、豊かな風味を味わうことができます。

しかし、高地での栽培は難しく、手間がかかる品種でもあります。

ロブスタ種(カネフォラ種ともいいます)

一方で、ロブスタ種は標高300mの低地でも栽培できる品種であり、病気にも強い品種です。そのため、アラビカ種には不向きとされるアジア諸国でも盛んに栽培されています。

また、強靭を意味するロブスタは、その味わいも力強いことで有名です。苦味や渋みが強い一方、酸味はやや弱め。独特な風味があるため、ブレンドで使われることが多いと言えます。

リベリカ種

リベリカ種はアラビカ種とロブスタ種と並ぶ三大原種ですが、流通量はとても少なく、世界全体でみても1%以下なのです!

しかも、主にヨーロッパで消費されるため、日本ではなかなかお目にかかれないコーヒー豆でと言えます。リベリカ種はアフリカのリベリアが原産国ですが、現在ではあまり生産されていません。

今では、フィリピンやマレーシアどの国々で生産されています。

コーヒー豆の品種

コーヒーの銘柄

次に、コーヒーの銘柄について見ていきます。

よく、スーパーなどに売っているコーヒーに「キリマンジャロ」「ブルーマウンテン」などと、名前がついていませんか?これらはコーヒーの銘柄を表しています。

銘柄によって、生産国や定義が定められており、それぞれに特徴があります。お米でいう、「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」などのブランド名に近いものです。

では、コーヒーの銘柄にはどんなものがあるのか、どんどんご紹介していきます!

ブラジル

生産国はブラジル。酸味と苦味のバランスが良く、万人受けするコーヒーです。その特徴を生かし、ブレンドのベースとして使われることも多い銘柄です。

キリマンジャロ

生産国はタンザニア。強めの上質な酸味と、コーヒーの苦味がバランスよく調和しており、甘いコクが特徴です。

「野性味あふれる味」と称されることもあり、焙煎方法によりさまざまな風味が楽しめると人気の銘柄です。

マンデリン

生産国はインドネシア。しっかりとした苦味とコクがあり、酸味は控えめ。

個性的なテイストと、シナモンのようなエキゾチックな風味が特徴的なコーヒーです。ブレンドやカフェオレで飲まれることが多く、いろいろな飲み方を楽しむことができます!チョコレートケーキなど、濃厚なケーキ類との相性がぴったりです。

モカ

生産国はイエメンとエチオピア。

もっとも古いコーヒー種であり、独特な強い酸味と特有のフルーティーな豊かな香りが特徴です。甘いコクを味わえるため、日本人には馴染みがあり、人気の高い銘柄と言えます。

ブルーマウンテン

生産国はジャマイカ。

日本で流通しているブルーマウンテンの多くは、ジャマイカからの輸入が8割と言われています。優れた芳香と甘みで調和のとれた味わいから、「コーヒーの王様」と称されていて、日本人好みな味わいです。

そのため、缶コーヒーやインスタントコーヒーでもよく飲まれる銘柄です。

コナ

生産国はアメリカのハワイ島。

ハワイ島南西部のコナ地区のみで栽培され、機械を使わず人の手のみで摘み取られる非常に希少価値の高い銘柄です。強い酸味が特徴的で、苦みが少なく甘い香りがとても上品な味わい。

そのため、ジャマイカのブルーマウンテンと並んで世界最高峰のコーヒーと称されています。

グアテマラ

生産国はグアテマラ。

フルーツを思わせるフレッシュな強めの酸味と華やかな甘い香り、程よい苦味のバランスが良く、芳醇な味わいが特徴的なコーヒーです。

コクと甘い香りをそのまま堪能できる、ストレートで飲むことがおすすめですが、ほかのコーヒーとの相性もいいため、ブレンドでも楽しめます。

コロンビア

生産国はコロンビア。

ナチュラルな甘さと重量感のあるコク、柔らかな苦味が特徴で、バランスのいいマイルドなコーヒーと言えます。

ナッツ類と非常に相性が良いとされているため、ナッツの入ったお菓子などと一緒に召し上がってみてはいかがでしょうか?

コスタリカ

生産国はコスタリカ共和国。

コスタリカは、アラビカ種で高価なコーヒーの一つ。

しっかりとした苦味が特徴ですが、芳醇な香りと、控えめな酸味により、上品な味わいと言えます。飲み終わったあとの、フルーティーで爽やかな後味が癖になる人が多く、ついつい何杯も飲みたくなってしまう銘柄です。

ベネズエラ

ベネズエラ産のコーヒーは酸味が少なく、甘みが強いことが特徴です。

コク深く、独特な苦味と適度な香りを楽しめる、繊細なコーヒーと言えます。ベネズエラのコーヒーは、中深煎りや深煎りの焙煎が良いとされています。

酸味が少ない分、ミルクや砂糖との相性がいいので、ぜひラテにして飲んでいただきたい銘柄です。

ケニア

ケニア産のコーヒーは、アラビカ種のみであり、ベリー系や柑橘系の爽やかな酸味が特徴です。柔らかな苦味と、濃厚なコクに爽やかな酸味がプラスされ、上品な味わいのコーヒーと言えます。

この独特な風味や香りは、深煎りにしてもしっかりと残るため、さまざまな焙煎度合いで味の変化を楽しめます!

ベトナムロブスタ

ベトナムで生産されるコーヒーは、ほぼこのロブスタ種です。

苦味と渋みが強いのが特徴のコーヒーであり、ストレートよりもベトナムコーヒーという、バターやココナッツオイルを足して楽しむ飲み方が多いのだとか。また、缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料になることも多い銘柄です。

まとめ
ここまで、コーヒー豆の品種と、銘柄についてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?
一見難しそうなコーヒーの世界ですが、ひとつひとつに個性があり、自分好みのコーヒーを見つける過程も楽しそうですね。

ここでご紹介した内容はごく一部になりますので、ご興味を持たれた方は是非詳しく調べてみてくださいね!